そもそものテールを蹴りたくても上手くいかない人に向けた内容…
テールを蹴る為には?
今日は「テールを蹴る」とはなんぞや
??
その物理的事実と習得に向けた実用的
なお話しをしていきましょう…
まず、テールを蹴ると言うイメージは
リッピングのフィン抜きがすぐに想い
浮かぶのではないでしょうか↓↓
しかし、このテールを蹴るというもの
はエアーでもカービングでも行います
↓↓
つまり、リッピングのフィン抜きだけ
ではなく、普段からの後ろ足軸でボー
ドを「押さえ込む動作」の延長戦上に
あるということを理解すると習得を早
められます…
では、まず、このテールを蹴る力を「
人体工学」で考えていきましょうか↓
上の写真の姿勢を取り、足を真っすぐ
引っ張るように伸ばし「足首・ヒザ・
股関節」を内側へねじります↑↑
そして、そのねじりを使い地面を強く
押してみてください…
そうすると、「下に押す力の反発」と
足を伸ばしていても「前に押し出す力
」が加わり推進力が強まるはずです…
体感する為にも、今、床でこの形をや
ってください…
どうですか??
モモ裏が痛くて内側へねじれませんか
??
この足を真っすぐ伸ばした状態から内
側へねじり込む力は「股関節」と「足
首」の柔らかさがないとできませんよ
↓↓
そして、太もものハムストリングや、
ふくらはぎの柔らかさも必要になって
きますので、陸でモモ裏が痛くで足を
ねじれない時点で海でできるはずもあ
りません…
そして、海ではボードが走っているの
で陸よりもGが数倍かかります…
まず、ここを見つめることが先決。
単に「テールを蹴る」と言っても、実
際にやってみると柔軟な関節と筋肉が
必要不可欠だということが分かって欲
しいところ…
従って、本気でテールを蹴りたいので
あれば、ボードの押さえ込み方を見つ
めることから初めてください…
フィジカルをしっかり行い、陸ででき
るようになるのが先決です!!!
怪我の予防とも考えれば必ず良いこと
しかないはず…
この分部をしっかりと見つめなおして
ください…
ここまでは、大丈夫ですね??
では、この足の使い方をもとに実践
編へと繋げてみましょう!!
お手本はシエラ↓↓
前回のQSフィリピンクラウド9では
ぶっちぎりの優勝となりましたが↑
今回の台湾QS戦でも優勝です↑↑
さすがにサラブレット選手。
30年に一人の逸材と言われています
…
今後の活躍がとても楽しみですね!
台湾での仕様ボードはMONSTA10
「このボードでは負ける気がしない」
そう、言っていました…
シエラもこのMONSTA10は絶賛し
ていますね…
テールを蹴る練習にはテールロッカ
ーが強いほどやりやすいものです…
参考にしてくださいね…
では、さっそくシエラのテールの蹴り
方を見ていきましょう!!
と、その前に!!!
ここでもう一度、頭に入れて欲しい事
がありますが、「テールを蹴る」とは
ボードを最上級の力で押さえ込むこと
だと考えて欲しいのです…
重心を低くして両足で最大加重を掛け
てボードを「押さえ込む力」と「踏み
込む力」を同時に行うことです…
押さえ込むとは、板をはさむ力で踏み
込むとは板を下に沈める力です…
こう、考えられると練習の仕方も変わ
っていくので習得を早めることができ
ます…
大丈夫ですね??
では、さっそく行ってみましょう!!
まずは、カービングでの蹴り込み方↓↓
波のトップで軸足加重を保てるように
効き手を前に出しながらスープ側を見
るように首を回す姿勢を取ることです
↑↑
この姿勢を取れることで、軸足スピン
をかけてボードを回転できるんですね
…
そして、反転しながらスープに向けて
左肩を上に持ち上げるように開くこと
で、レールを入れて加速を掛けます…
その状態から素早く前足で板をお尻の
真下に板を引き込む動作と!
後ろ足でテールを押さえ込む動作を同
時に行います!!
両足で板を回して身体の下に引き込む
意識です…
この時に後ろ足を真っすぐ伸ばし
「関節を内側へ向けて」押さえ込む意
識が結果的にテールを蹴る状態となり
ます…
そして、テールを蹴ってもブレない為
にも「前足のヒザを内側へ向ける」力
を使うんです…
先ほどの「押さえ込む力」と「踏み込
む力」がここで出てきます…
要はですよ!!!
重心を低くして「両足でボードをハサ
ミ込む」力がテールを蹴るという動作
に繋がるんです…
意味、伝わりますよね??
テールを蹴るとは後ろ足の力を使う!
そうではないということです…
両足で板を沈める力です…
ここを踏まえて、次はリッピングでの
テールの蹴り方を見ていきましょう↓
リッピングでもカービングと同じよう
に、波のトップで軸足加重をキープさ
せる為に!!
効き手を前に伸ばし上半身をひねって
いる姿勢を作ることが先決↑↑
テールを蹴る為にはこの姿勢を取って
いないことにはどうにも始まらないと
いうことです…
こちらで復習してくださいね…
そして、波のトップで後ろ足加重をキ
ープさせているからこそ、前足でお尻
の真下に板を引き込めるもの…
「前足のかかとを意識」して板を引き
込み「後ろ足の関節を内側へねじる」
ように伸ばすことで板に回転を掛ける
ことでテールを蹴る状態になるんです
↑↑
そして、その両足の動作が結果的に最
大級の加重を掛けられ、板をボトムへ
素早く落とす「踏み込み」となります
…
意味、伝わります??
要はですよ!!
テールを蹴るというのは…
両足で板を素早く回転させて踏み込む
という動作となります…
「テールを蹴る=板を回して最大加重
を掛ける」
この力で素早くボトムへ降りることを
考えてください…
こう、理解できれば最初に申し上げた
フィジカルが絶対的に必要な領域だと
気づき、そして、普段のボードの押さ
え方をより加重を掛ける踏み込み方を
練習しなければいけません…
単に後ろ足でテールを蹴るというだけ
の概念を書き換えて、常に後ろ足の力
でボードを前に押し出す力を身に付け
ることです…
ということで、上手く伝われば幸いで
す…
今日はこのへんでおしまいにしますが…
このシリーズを続けて書いていきます
のでお楽しみにおまちください!!
今日はテールを蹴るとは単に後ろ足を
伸ばせばいいのでは??
このように思っている方の概念を変え
ていけたら幸いです…
テールを蹴るとは最大加重の掛け方、
または、押さえ込み方と理解すれば普
段のボードの押さえ方も後ろ足を伸ば
した状態で行う意識を高めることで、
より、実用的になるはずです…
後ろ足を前に押し出す力を常に意識
練習すればよいのです…
がんばって習得してくださいね…