
テイクを速める為には
??
パドルと波の見方編
:てんちょう!!
:地元で練習していると、テイクのパ
ドルが「遅い」もっとおもいっきりや
らないとダメ!!
:そう言われるのですが…
:しかし、上手い人は力強くパドルを
していないのに軽くテイクしているん
ですよね…
:パドルをおもいっきりやることを意
識練習すればよいのか迷ってます…
そうですか…
合理的にいきたいんですね…
では、まず、理解を深める為のイメト
レをしましょうか…
まず、上手い人のテイクオフの特徴は
2つあります。
まず、1つ目は
「波のコブに合わせる」と言う感覚が
身に付いているので、パドルを力強く
しなくても波の力を使って滑らせるこ
とができます…
これは、ブレイクを読める技術が絶対
に必要な領域です…
そして、2つ目は
いつもお伝えしているパドルの寝そべ
り方となります…
コブにテールを引っ掛けるには、ボー
ドを水平にしていないと波の前に出る
タイミングが遅れてしまいます。
そして、何よりも「パドル1かき」で
前に進む距離を出すことができないと
「軽いパドル」には見えません…
バチャバチャするパドルではないの
は分かりますよね??
つまり、ブレイクを完璧に読める技術
と、ボードを水平にする寝そべり方の
「パドリング技術」が重なる事で、
軽めのパドルでサーツと立てるテイク
オフをしているというものです…
:自分はそこを目指したいんですが、
まず、どの意識で練習すればいいんで
すかね??
それは、素晴らしいことですね!!
還暦になっても、まだまだ上達したい
という人はなかなかいませんからね…
では、Kさんがテイクする時の心の声
とジュリアンの心の声を聞きながら写
真を見比べてみましょうか…
ワタシが一番お伝えしたいことがピン
とくるかもしれません…
では、波がきました!!
Kさんの心の声は!!
「とにかくパドルで前に進まなくては
」と必死な気持ちではないでしょうか
??
ジュリアン
「ノーズを沈めてテールが引っかかる
まで2パドルだな…」計算します↑↑
Kさん
「とにかく前に進まないといけないの
でおもいっきりパドルしなければ」
この時点で
リップに引っ掛かかる場所を把握はで
きていませんよね??
ジュリアン
「手を前に伸ばした時にノーズとテー
ルを沈ませれば、次のパドルでテール
が引っかかり波の前にでるな…」
このイメージを持っていなければNGと
いうことですよ!!
次に、Kさん
「おもいっきりパドルをしているのに
ノーズが上がって波に押されないので
、さらに必死でパドル!!」
ノーズを落とすことだけをイメージし
ていますよね??
もう、この状態では「遅い」というこ
と…
ジュリアン
「さーて、左手を付くか…」
テールが押されるタイミングを予測し
て手を付きます。
これは、そもそも波に押される前に!
「手を付く感覚」がないと連動できな
い領域です…
Kさん
「あと少しなのにボードが落ちない…」
「悔しい…」
感情MAXですよね…笑
そして、おもいっきりパドルをしてい
るのに、なんで乗れないんだ??
そう、思うはずです…
ジュリアン
「立ったら2M先のハイラインへ行こ
う!」
身体を前に伸ばした時点で軸足ジャン
プを頭に描いています…
Kさん
「なんで板が滑らないんだーー」
「あと少しだったのにーー」
ジュリアン
「走ってスピード出してあの先のリ
ップで飛んじゃおうか…!!」
こんな感じの心の声でしたが…笑
でっ!!
今のKさんの乗り遅れてしまった姿を
海の中で見ていると、「パドルを強く
漕がないとダメですよ!!」
このように言われるのは分かりますよ
ね??
:はい、、、おもいっきりやっている
のにパドルがぜんぜん遅いです…
となると、なぜ遅いのかを考えてみまし
ょうか…
1つ目…
パドルはクロールのように手を前に伸
ばして水をキャッチして後ろに流さな
いと前には進みません…
しかし、手を前に伸ばせていないのは
なぜでしょうか??
:ノーズが邪魔なので手を前に伸ばせ
ないですね…
となると??
なぜ、ノーズが邪魔なのか??
:ボードの後ろに乗っているというこ
とですか??
はい、そのとうりです…
パドル一搔きのスピードがでないとい
う視点で考えても↓↓
クロールのように水を掻けないのがパ
ドルのスピードがでない原因です。
となると…
そもそもボードの後ろに乗っているの
で手を前には伸ばすことができないと
いうことですね…
無論、ノーズが上がっている状態なの
でいくらおもいっきりパドルをしても
「推進力」がない為に、波に押されな
ければ立つことはできませんよね??
この状態で、コブに合わせたテイクオ
フをしても水平で立つ事は難しい事も
分かりますか??
波に押されても
ボードはボトムへ落ちるしかないです
よね??
:はい…
では、次に
2つ目の原因は波のコブに合わせたパ
ドルをしていないので、ブレイクを読
めていないということです…
コブに引っ掛かかるタイミングを察知
したパドルをすることです…
要はブレイクによってパドルは緩急を
使い分けるんですね…
心の声を聞くと分かりましたでしょ??
では、結論を言いますと…
軽くパドルをして波のコブに合わせる
テイクオフというのは!!
そもそものパドルの一搔きで前に走ら
せる技術とブレイクを把握した感覚を
重ねないとできませんよ…
この二つの技術ができて初めて余裕が
ある綺麗なパドルに見えるものです…
そして、このような領域に行く為にも、
まず初めに練習することは!!
パドル一搔きで前に進む距離を伸ばすこ
とが重要ですよね??
そして、
分かっていても手を前に伸ばせないと
いうことはですよ…
寝そべる位置を前にずらしてバランス
を取る事から始めるしかありませんよ
ね?
そうすると‥‥??
結局は??
:つまり、「へそ重心パドル」ですね
??
この深い意味をしっかり理解すること
です…
手を前に伸ばすパドル→ボードの前に
乗る→重心をへそ→テールを沈める→
「ボードが水平になる」→軽いパドル
で簡単テイクができる!!
こうなった時に、当然、波の見方も変
わるんですよ…
従って、パドルの技術が上がれば上が
るほど、ブレイクを読めるようになっ
ていくものです…
軽くパドルをして、波のコブに合わせ
る技術を習得する為には練習する順番
があります…
その根源動作が結局はへそ重心パドル
でボードを水平に保ちブレずにパドル
ができてこそ!!
力を抜いた綺麗なパドルへと変容して
いくものです…
「見せるパドル」です…
プロの領域となります…
今日の質問の回答です…
:はい、なぞが解けました!!
:自分とジュリアンの映像を見比べる
だけで大きな収穫となり、答えがはっ
きりと見えました。
:還暦になった今から、スタートダッ
シュで、できるように頑張ります…
そのモチベーションはワタシ自身にも
多大な影響を受けます…
年齢に負けないという強い向上心の波
紋は、周りの方にも広がっていくもの
です…
簡単パドルのテイクオフさえ習得して
しまえば、後は上達するばかりです…
がんばって習得練習していきましょう
…
ということで、本日の練習会模様をお
伝えします…
今日の天候は晴れ
風はゆるいサイドオフ
波のサイズは腹前後…
切れた波を捕まえれば走って1アクシ
ョンは可能…
練習には十分なコンデションでした…
へんな波でもテイクオフが上手く行っ
た時は、良いライディングに繋がるこ
とも多いはず。
しかし
逆に良い波でもテイクがグラつくと上
手くいかないことも多いですよね??
この視点を持てれば、とにかく素早く
波の中腹で構えるテイクオフのアベレ
ージを上げることがどんな波でもスピ
ードを付けられる上達の秘訣だという
こと…
その為には、そもそもの波に合わせる
パドル事態に問題があると考えれば、
おのずと見えてくるものです…
テイクオフが上手くいかない原因は必
ず自分にあるものです…
ブレずにがんばっていきましょう!!
ということで、本日も大変お疲れさま
でした…
今日の課題を次回に繋げていきましょ
う!!
本日KさんのNEWボード
カーボン・FUISON
つかまってしまいそうなセクションや
パワーが落ちて走りにくいセクション
でも、ボードの高反発スピードによっ
てどんどん走っていましたね…
サーフ歴5年で還暦とは思えない実力
とメンタルです。
慣れたら、もっと凄いスピードで乗れ
ますので、引き続きやり込んで上達し
ていきましょう!!