JSライダーMONSTA10に乗った感想シリーズ15
テイクのパドル
AMELIE BOURKE 編
この上の写真の身体のねじり方、凄く
ないですか↑↑
ゴムのようですね…
身体の柔軟性が無ければ、この体勢を
取る事はできませんので最低限のフィ
ジカルは必ずやってくださいね。
と、いうことで!!!
今日はJSライダーアメリのパドル技
術理論とその具体的動作をお伝えしま
しょう。
彼女はライアンの愛弟子。
若干20歳で去年のQSランキン
グは33位。
今後の活躍に大注目の選手です。
AMELIE BOURKE
■身長:178㎝
■体重: 60㌔
■出身:AUS
【MONSTA10スペック】
■5’11×18 1/2×2 1/4 26.0㍑
-----------------------------------
体重60㌔で26㍑では、オーバーフ
ローになりますが、彼女は板を大きく
して豪快なスプレーを出す為に脚力を
鍛え上げて肉体改造をしたのだそうで
す。
一般的には、ハイパフォーマンスモデ
ルで浮力がありすぎると
「棒立ち」になりやすくなり、上手く
板をコントロールできなくなるので、
リッター数を上げ過ぎると技術向上の
妨げにもなり兼ねないので注意が必要
です。
通常60㌔では22~23㍑くらいが
丁度良い浮力となります。
では、さっそく
彼女のパドリングの貴重な話しとなり
ます。
ワタシはいつも
「ライアンからテイクオフでのパドリ
ングは無駄の無い動きを作り上げなけ
ればいけない!!」
「プロはどんな波でもテイクの失敗は
許されないんだ!」
「その為にも、パドルはボードと身体
を常に一体化させることに意識を持っ
た練習が大事だからね!!」
こう、言われているので
オリンピック水泳強化コースで、本当
の泳ぎを学び、サーフィンでのパドル
を強化しているの。
そこで学んだことを今日は紹介するわ
ね。
まず、水泳では水をかく時に大切なこ
とは、身体を真っすぐの状態を維持す
ることなんだけど・・・
水のかきかたとバタ足動作が重要なの
。
右手で水を描いた時は、左バタ足をす
ると左右のバランスが取れ、常に骨盤
を浮かせられて、軸がブレなくなるの
よ。
これ、
慣れるまでけっこう大変だったわね。
そして、水のかき方がとても重要なの
で関心がある人はよく、聞いてね。
腕を真っすぐに伸ばした時、中指が鼻
の位置にくることが重要よ!!
鼻の正面から水面を捉えれば、真っす
ぐでしょ??
そして指先を水面に入れたら、水だけ
を捕らえる為に、指の間から空気を抜
くの。
そうすれば水だけを捕らえられるの。
そして肝心なのは、その水の捉えかた
。
下の写真を見て伝わるかしら…↓↓
手のひらと肘を使い、風船くらいの大
きさの水を貯めるの。
この時に「肘の角度」が重要よ。
風船を後ろに引くように水をかくこと
で、たくさんの水流をつかめることが
本質なの。
パドリングで、よく、手を真っすぐ下
に伸ばして水を描く人がいるけど、力
を使っている割には前に進まないのよ
ね。
だから肘を意識して水を貯めるのがポ
イント。
そしてね、風船くらいの水流を骨盤の
横から太ももにかけて流すことで、強
い水流を作れるの。
この水のかき方は水泳選手なら誰でも
練習するから参考にしてね。
ワタシもクセになるまで何年もかかっ
たわ。
それで、次にね!!
ボードの上に乗っていても、この水
の描き方をできるようになる方法も
お伝えするわ。
ポイントは、身体とボードが常に真っ
すぐの状態でパドルをしないとこの水
のかき方が上手くいかないの。
身体とボードを一体化させる為にはね
・・・
身体の中心となる「おへそ」でバラン
スを取る練習をするのよ。
おへそを中心にしたパドルができるよ
うになるとね、さっきの水のかき方が
できるようになるわ。
前足部分のコンケイブからフィンに向け
て水を流すと、さらにスピードが出るの
。
まだまだ、細かいことはたくさんある
けれど、重要なポイントはおへそに重
心を置くことと、パドルで水を捕らえ
たら、その分の水量を骨盤の横へ流し
きることが大切かな・・・
次に、実践でワタシが意識していること
もお伝えするわ。
ボードと身体を一体化させるには「お
へそを中心にすること」ってさっき言
ったわよね。
そのおへそに意識してボードを押さえ
られたら、次にやることは「背骨を前
に伸ばす姿勢」を作る事よ。
背骨を前に伸ばす姿勢を作るとね、ヒ
ザが浮きやすくなるので、テールを押
さえる事が大切になるの。
ムネを反る感覚の人が多いけど、背骨
を伸ばすことがおへそを中心にパドル
ができるので覚えておいてね。
この姿勢を上手く取れるようになると
おへそに力がさら入り、水のかき方も
クロールと同じようにやり易くなるわ
。
そしてね、上の写真を見て↑↑
背骨を伸ばして顔を正面へ向けるんだ
けど、アゴを前に出さないように気を
付けることよ。
アゴが少しでも前に出ると背骨が曲が
るから気をつけて。
一番良い方法はアゴを引いてお腹に力
を入れた体勢を作る事よ。
この姿勢でパドルができれば、フィン
が滑り出す感覚を感じ取れるの。
いい??
テイクオフはね、フィンの滑り出しを
捉えたら、手を付く合図なのよ!!
そして立つ時にも背骨を伸ばし続ける
ことが大切なのね。
猫背になるとバランスが崩れるから、
気をつけて。
背骨を伸ばすことで、板を押す力も逃
げないから、試して。
足を置く時も、背骨を伸ばしたまま
置くことよ。
常に背骨を意識しながら乗ると、軸が
ブレずに加重を板にかけられるように
なるわ。
最後に、レールを入れる時の意識も、
背骨を真っすぐにすることで深く入る
ようになるの。
これは、ライアンから教えてもらった
ことなんだけど、、、
ワタシもね
最初は足ばかりに気持ちが囚われて、
まったく背骨を意識できなかったわ。
でも、やりこんでいくうちに背骨を真
っすぐにする意識を持つと、本当にス
ピードが速くなったの。
本当よ。
それでね、背骨を伸ばせるようになった
練習方法があるの。
それを最後にお伝えするは。
おへその中に「丹田」って場所がある
の。
聞いたことあるでしょ??
この丹田を開花させると、凄いわよ。
おへそを支点にしたパドルもすぐにで
きるようになったし、背骨を真っすぐ
にして波に乗ることも直ぐにできたわ
。
丹田を開花させるだけで、身体の源か
ら溢れるエネルギーが変わるのよ。
身体の内側から力強くなる感覚で、体
幹力も大幅に上がっていくのが分かる
程よ。
それでね、
どうやって開花させるのかと言うとね
。
毎日、丹田を軽くたたくだけなの。
手のひらで軽く10分くらいたたくだけ
で本当に変わってくるものよ。
おへその下5センチ部分から奥にあるの
で、その丹田を意識してたたくだけで刺
激が伝わるの。
毎日たたいて1週間くらい経てば、す
ぐに効果が出るわ。
軽くたたくだけよ。
面倒ではないでしょ。
やってみて。
【MONSTA10の感想】
ワタシはライアンを尊敬しているの
で、彼のアドバイスはどんなことで
も受け入れて練習するわ。
彼のライディングをマネすると試合
では当然勝てるし、実力が上がって
いくのも実感できるの。
ボードチョイスも、全てライアン任
せ。
「MONSTA10を乗りこなせれば、実
力以上の演技ができるし、結果的に
も実力も上がる!」
そう、言われてから、これしか乗っ
ていないわ。
この板に乗ってからはライアンの動き
に近づいてきた気もするし、試合結果
も上がっているのは事実。
フィンを抜ける水流のスピードが速い
のがとても驚いたわ。
ジェイソンからパドルのスピードを
上げる為に、コンケイブから水を流
すパドルを覚えろって言われたの。
それがきっかけで水泳を習ったわ。
そしてね、パドルでコンケイブに水
流を流せるようになると、このボー
ドの凄さをすぐに感じ取れるの。
ボードが浮いているような感覚にな
る程、もの凄い水流がボトムを走る
のが伝わってくるわ。
凄いボードよ!!