JSライダーMONSTA10に乗った感想シリーズ12
高得点の出し方
JOEL PARKINSON 編
今日はコンペに出られてる方には必見
の内容となります!!
パーコの高得点の出し方を解説します
のでイメトレしましょう。
先日、モルディブで開催された
FOR SEASONS CUPではぶっちぎり
の優勝となったパーコ。
この大会はかつての世界チャンピオ
ンを集めて行うスーパーレジェンド
カップ。
今日はその大会模様を
「ジャッジ目線」で解説しますので、
パーコの凄さを見ながら高得点を出す
動きとは何か??
じっくり見ていきましょう。
今回、モルディブで使用したボードは
MONSTA10
JOEL PARKINSON
■身長:185㎝
■体重: 87㌔
■出身:AUS
【MONSTA10スペック】
■6’0×19 1/4×2 1/2 31.0㍑
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このMONSTA10に乗ったライディ
ングとなります。
まずは、素早いテイクオフから構える
こと!!
陸上のクラウチングスタートのように
立っていますね。
テイクオフは素早く立ち、波のブレイ
クを読みながら加速させていくのが前
提。
ブレイクをじっくり見る為にも、素早
いテイクオフから構える動作は必須科
目です。
向上心を常に持ち、無難なテイクオフ
にならないように意識し続けること!
では、ここからジャッジ目線での解
説をはさみます。
最初の1発目の技が重要です!!
ジャッジはこの一発目の動きが大き
なラインでアグレッシブに仕掛ける
ことを前提で見ます。
まず、
大きなラインとは、深いボトムターン
でのスピード。
深いボトムターンの定義とは、フルレ
ールでドライブをかけ、
「フィンが2本見えるのかどうか」
ジャッジはこの分部をじっくり見ます
。
パーコのターンはフィンが2本見えて
いますね。
そして次に、その深いボトムターンか
ら、ポケットのどの部分に、どのよう
に板をヒットさせるのか??
ここが採点基準となります。
上の写真を見るとボトム面をドンピシ
ャにポケット(切れ目)に垂直で当てて
いますね↑↑
ドンピシャは波を読めているのかどう
かの重要な部分。
パーコは完璧なタイミングで板を縦に
ヒットさせています。
そして、次に
板をどのように返し、着地するのか?
ここからが世界基準の目線。
ここでパーコは、波が崩れる前に板を
素早く返し切ります↑↑
ヒットさせた体勢を維持しながら板を
スライドさせていますね。
そして、素早く着地してしまうとブレイ
クよりも早くボトムに落ちてしまう為に
減点となります。
あくまでも波と一体化の動きが重要。
パーコはここで、テールを蹴り込んで板
をドリフトさせることでブレイクと同じ
タイミングで着地をします↑↑
ジャッジは、この演技はブレイクに合
わせた最高な動きと見なし、高得点を
出します。
ビッグターン、ポケットに当てるタイ
ミング。
そして、高速リッピングから波と一体
化した着地。
パーフェクトですね。
パーコはすべて計算しているそうです
。
リップに板をヒットさせながらブレイ
クの動きと合わせて変幻自在で返す能
力が世界レベルです。
すべて計算できるのは、波を読める力
がどれだけあるかということ!!
では、着地してから
次の演技を見てみましょう。
厚くなったフェイスでは、スピードと
パワーが求められます。
素早い板の回転とスプレーの量、そし
てブレイクと同じ動きでの演技。
この分部をジャッジは見ます。
パーコは深いターンから波のトップへ
上がり・・・
左側のレールをノーズまで入れたフル
レールで素早く回転し、ポケットへ戻
るスプレーを爆発させます↑↑
この部分がスピードとパワーの基準!
この時のアームアクションはパーコ独
特の手の振りです。
この動きをイメージして真似してくだ
さい。
そして、スープに垂直に当て、ブレイ
クと同じタイミングでリエントリーを
していますでしょ↑↑
ジャッジの見解は
スピードとパワー、そしてブレイクと
の一体化で演技をしていることから高
得点を出します。
ジャッジ目線では、いかに波のブレイ
クを読み、ポケットで演技!!!
そして、スピードとパワーを出せるの
かどうか??
さらに滑らかなレールワークと技を仕
掛けた安定性も必ず見ます。
その、要望以上の演技をしているパー
コの凄さも感じ取ってください。
コンぺに出られている方は、このイメ
ージを持ち、最初の練習意識はブレイ
クを読み、波と同化するように乗るこ
とが重要です。
そして、自力スピードと力強さを出す
ボードコントロールが重要。
この練習は、軸がブレない無駄の無い
動きから成り立つもの。
つまり、正しい立ち方で正しいフォー
ムのまま乗ることが大前提となります
。
最後には、必ず基本動作に戻ります。
しっかりと打ち込んでください。
【パーコ コメント】
自分は今、トラクターチームの育成と
サポートを中心に活動しているが、お
手本となる「見せるサーフィン」は怠
らないように努力している。
フルレールをする体力は常に維持しな
くてはね!!
JSにこのポイントを伝え、フルレール
で加速を最大に出せるように考えて作
ってもらったのがMONSTA10だ!
このボードの凄さは今回の大会の動き
を見て欲しい・・・
スピードが今までとは全く違うボード
になっている。
自由自在に波に乗れたのは、このボー
ドのおかげだよ。